プラネタリウム
2007年 12月 04日
先日、帰省した際に地元が誇るプラネタリウムを観に行った。ちょうどそのときは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の話を上映することになっていた。もちろん、物語を最初から最後までやるわけではなく、40分という短い時間内で物語の概要と関連した星々を紹介していくというものである。成人してからも数回ほど行く機会があったが、この銀河鉄道の夜に関しては二回目。最初に観たのは確か小学生の頃だったと思う。その頃はよく父に連れて行ってもらっていた。星座にまつわる話や満天の星空を眺めるのは子供の頃から好きだったのはそのためだったと思う。小学生の頃に観た銀河鉄道の夜の話は、何か怖いものを感じたことだけははっきりと今でも思い出せる。「本当の幸いとは何だろう」という自問。その言葉の重みを知るにはまだ幼かったが、雰囲気だけは感じ取っていたので、何かしら切迫した気分になったのではないかと思う。今回、プラネタリウムを観ようと思い、プログラムを見たときにそんないろいろなことが一瞬にして思い出され、考えた。そして、劇中での問いかけに対して、じっくりと考えてもよい歳にもなった。答えは簡単には出ないし、ひょっとしたら永久に見つからないかもしれないが、今一度原作を読んで、そして真剣に考えてみようと思った。
BGM
MONO & world's end girlfriend 「Palmless Prayer」
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MONO & world's end girlfriend 「Palmless Prayer」
by gilarmin
| 2007-12-04 01:00
| 日記